
声優養成所は学歴に入らない?
声優養成所に通う人の中には、通ったことが何らかの経歴になると考えている人もいるのではないでしょうか。
実はそれは間違いで、声優養成所に行ってもそれは学歴にはなりません。
ただ、経歴として評価してくれる可能性が無いわけではありません。
声優養成所はそもそも学歴にならない
声優養成所というと、学校帰りや仕事帰りに技術を磨くために通うという人が多いでしょう。
一方で、専門学校のように平日の昼間はしっかりほぼすべての時間を当てるところもあります。
このように頑張っているのなら、履歴書に書けるような経歴になると考える人がいるかもしれません。
ですが、残念ながらそうなりにくい現状があります。
そもそも学歴とは、一般的にどんな教育機関を出たのかという履歴であり、一定の試験による選抜を受け、なおかつ一定の教育を受けた者に与えられる物です。
とくに高校を卒業した後に進学するような上級学校を卒業すると一定の学位が与えられますが、養成所ではこのような学位は与えられません。
声優養成所ではなく専門学校なら学歴になる?
可能性があるとすれば、養成所ではなく専門学校の中でも声優に関するコースを卒業することです。
まず、基本的に専門学校を卒業すると「専門士」という学位が与えられ、これをもって専門学校卒業とみなされ、社会的にも専門学校を出ている人として認識されます。
ただしここでも気をつけたいのは、専門学校でもこのような専門士の学位を与えないところもあるということです。
例えば就学時間や期間が短い場合がそれに該当し、学位を与えるための学校と認められるためには一定の学習時間や期間、設備や様々なところに決まりがあり、それらの決まりを守っているかどうかがポイントとなるためです。
このような基準を守っていない養成所の場合は資格を与えられず、履歴書に専門卒と書くことは出来ず、また社会的にも専門学校卒業としてみなされることはありません。
なお、専門学校の学位を与えられるような養成所はほぼ無いと考えていいでしょう。
というのも、専門学校として認められるような基準を満たすような養成所はほぼ無いので、学校として「卒業しました」という経歴になりにくい現状があります。
基本的にあまり養成所出身ということを評価して貰える機会は少ないかもしれませんが、専門学校であれば可能性がないわけではないのです。
声優養成所出身が評価される可能性
とはいえ、声優になるために養成所で学習したことが全く評価されないわけではありません。
例えば就職や転職などで何らかの気持ちをアピールする場合では、履歴書にはかけなくても面接の際に口頭で伝えることは出来ます。
できるだけマイナスではなくプラスとして考えましょう。
また、仕事でアナウンスをしたり、人前で話をする機会が多い職業の場合は、話すことそれそのものを学習したことがアピールポイントとなる可能性がとても高いです。
こちらも評価対象になる可能性がありますので、話して良さそうだと判断した場合は話すようにしましょう。
もちろん声優になるための学校ですから、声優に近い仕事であればあるほど評価される可能性は高くなります。
声優の技能をより広くしゃべる技能と捉えると、その技能は様々なところで活用できます。
もちろん声優になるためのオーディションやフリーランスで声優をする場合は評価されると考えられます。
特に有名な養成所を卒業している場合、技能を認められる可能性がないわけではありません。
養成所を出ても、出た事自体は経歴としてはあまり評価されにくいものですが、一定の認定を受けた専門学校を卒業したのなら、可能性はあります。
また、経歴として評価してもらえる可能性が全く無いわけではありません。